今や世界中の様々な衣類などの生地で使われているポリウレタン。
商品の取り扱い表示に日本では主に「ポリウレタン」と表記されています
海外製品では「ライクラ(LICRA)」や「スパンデックス(SPANDEX)」、
「エラスタン(ELASTANE)」と表記されているものもあります。
ポリウレタンは生地に伸縮性をもたせるポリウレタン弾性糸
皮革製品に似せたポリウレタン合成皮革(人工皮革)
雨風を防ぐコーティングや生地と生地をくっつける接着剤に
使用されています。
このように様々な用途で使用され便利なポリウレタンなのですが
利点ばかりではなく欠点もあります。
1つがポリウレタン弾性糸が着用の繰り返しで疲労を起こし伸びてしまう。
肘や膝などの部分が他の部分とくらべ伸びてる期間が長い為に弾力性を
失い伸びたり、弾性糸が断裂して生地がたるんだように変形することが
あります。
もう1つがポリウレタンには寿命があります。
これはポリウレタンのどの用途にも当てはまるのですが
生地が製造されてから約2~3年で経時劣化が現れると言われています。
主な症状としてベタツキや剥離が起ります。
大気中の湿気を吸着し加水分解という現象を起こし、
汗や皮脂、紫外線、各種ガスなどの影響も受けて徐々に劣化します。
なかには10年以上何も気にせず着用保管してても劣化が起きないものも
あり、すべてが2~3年で経時劣化が現れるとは限りません。
ポリウレタンはこのよう素材であることをご理解頂ければ幸いです。